(盆の谷) |
お盆の釣り |
今年のお盆は暑いですね〜。 夕立なんぞもちっともないし、どこそでは40度越えたところもあったらしい。もうそこいらじゅうヒカヒカです。よくぞこれで、谷に水が流れてるのが不思議なくらいです。 しかも、山へ行ってもセミすら鳴いてない。せいぜい5時過ぎに、ようやくアブラゼミがシャーシャー鳴き出す。あとは夜になって街灯周りでシャーシャーやってる。ようするに、暑すぎるのだ。 よって私は、このお盆は林谷を中心に過ごしております。 ここにはほとんど釣り人はおらず、まあ、ようするに釣れないワケですが、この時期の谷なんてそうそう釣れるもんでもないから私はここでヨロシイのです。 谷を吹き渡る風は、乾いてひんやりとして心地良いし、誰も来ないからのんびりとお昼寝が出来る。なにより綺麗な谷をのんびりと釣りあがって、ちょっとだけ汗かいた後のビールが、とても美味いのです。 ここでの平均釣果は2時間釣って18〜20cmを1匹くらいか。まあ私ぁその程度で満足するのです。 不満な点を一言いえば、あるところで1mばかりの岩を越えようとして、その真ん中の突起に足を掛けて乗り越えようとした時に、その突起がポロリと崩れて体がズリズリと落ちた。水没も覚悟したので竿を放り投げて岩にしがみ付いた結果、竿の穂先の破損とリールが回りにくくなっただけで済んだ。竿は替えティップがあるし、リールは叩けば直ると思う。なによりカメラの水没が免れたのでラッキーでした。 以下は、その他の釣行記です。 11日はテンカラN師と日ノ出沢に行った。 この沢は、以前は私のお気に入りの所で、実はこの沢用にバンブーロッドを作ったくらい。ところが、その竿を作ってる最中に大雨が降って、この沢はズタズタになった。だからその竿は、ほとんど使わずじまいのまま、先日、坪さんのところへお嫁入りしてしまった。 もともとこの沢は、小さな流れでブッシュも多かった。こじんまりとした綺麗な流れでした。7’00”#3のシャキッとした竿が合うと思った。数年ぶりに訪れたここは、以前と比べて随分と変わっていたものの、これから復活しそうな気がする。あともう少しの、そこそこの大雨がくると、いずれ以前のような綺麗な谷になるでしょう。多分それは、あと10年後か20年後か・・・。 現在のこの沢は、昨年作った7’00”#3の柔らかめの竿に調度よろしい。 さてこの日、テンカラN氏とつんだって日ノ出沢に着いた。が、そこで私は、バーナーとフライパンを忘れた事に気づいた。実はテンカラN氏はこの日のために自家製ケーチャンを仕込んでおったのだ。う〜ん、これじゃあ何をしにきたのかぁ判らない・・。しょうがないので、テンカラN氏を一人山中に取り残して自宅に戻る。 1時間後、N氏と合流したら2匹のアマゴを釣ってた。その後は私中心に釣らしてもらって2匹のイワナを釣った。最後の堰堤では良型のアマゴが出たものの、ハリに乗らなくって悔しい思いをして前半終了。 昼食にはN氏が仕込んだケーチャンを頂く。あっさりとした味で私好み。ビールを飲んだらN氏が寝てしまったので、私だけ下流を突っつく。このあたりはブッシュが復活してて釣り難い。小一時間で2匹を追加した。 帰り道には「真夏のこの渇水で、これだけ釣れりゃあ十分だわ」と話し合って帰途についた。 15日には、船長と師匠とで、恒例のお盆釣行をする。そもそもこの3人で釣る際には、全く釣る気がないので気楽です。 この日の釣り場も石徹白本流の上流。まあ、ひっちゃくに船長か師匠のミミズに大物が食いつけばラッキー・・・程度の感覚。もちろん、そんな「ひっちゃく」は100回に1回の確率なんで、釣果はいうまでもないでしょう。 ただ・・・、熱い。お日様がサンサンと照りつける。それにこの川、日陰もない。私は30分日陰を探して、ようやく対岸の土手に僅かの日陰部分を見つけて休んだ。師匠と船長は「仔アマゴの当りがあるから飽きない」と言って釣ってた。 その後の昼食時にも、やはり日陰を探すのに苦労する。川を上下に移動して、ようやく僅かな木陰を見つけて落ち着く。 いつものようにケーチャン食って、そしてビール飲んで、それから「はくらん」対策の為に、船長の「生姜サイダー」を頂いて、船長サラダの次に、私の南部鉄鍋で作った「いちご煮炊き込みごはん」を食す。 ところで「いちご煮」とは何か?それは青森・八戸の名産で、ウニとアワビを海水で煮込んだお吸い物。決して苺を煮込んだ物ではない。現在では高級料理。400g一缶で1500円もするらしい。私の持参した物は、当然ながら貰い物です。 そういった品なんで、私としては「美味しい」と言って貰わなければ困るんですが「これは卑怯な美味しさだ」との感想に私は満足する。「ウニとアワビだから絶対に美味しいはず」とのこと。いわば上品な味わいです。あと、南部鉄鍋でご飯を炊いたのはこれで2回目ですが、失敗する気がしないほど簡単に、美味しいご飯が炊けます。(しかも、弱火に弱いガソリンストーブでも美味しく炊けるのだ) あと、「はくらん」とは、郡上地方の方言で、熱中症の事を言います。 昼食後は通常お昼寝タイムとなるんですが、時間と共に木陰の面積は少なくなってしまい、お昼寝スペースはナシ。よって、船長は上流へ、私は下流へと釣りに行く。そして師匠はといえば、クーラーの効いた車の中でお昼寝。(これは邪道だね) 下流へ下った私は10分ばかり竿を振ったもののすぐに飽きてしまって、しかも肌に纏わりつくような、じっとりした空気感。それで対岸に渡ってみたら、そこに小さな谷が流れ込んでいて、そこに流れ込む風はとても涼しく、ほんの数メートル四方だけの別世界があった。当然ながらそこで寝る。気持ちいい〜〜。 一度目覚めて、車に帰ろうとして10mばかり進んだら、ムッとした空気に包まれた。やはり戻って、もう一度小谷の涼しい風に当たりながら、また寝る。気持ちいい〜〜。 後で聞くと、ここで2時間近くも寝てたらしい。そういやあ、寝付いた時と起きた時では、太陽の位置が随分違ってた気がする。 その後、師匠の車のドアを閉める音で目覚めて師匠と合流。上流へ行った船長を追って川を遡って船長と合流する。船長は暑い岩の上で寝てたらしい。ご苦労さんなこってす。 納竿は6時。たぶんここで釣れるのは、7時過ぎだと思う。 |
(ニヤ〜っとしたヤマメ) |
8月26日 田茂谷 晴れ |
掲示板の方でも少し触れましたが、先日コンデジのクールピクスS50と防水パックを買いました。これはひとえに、「水中のお魚を撮りたい・手持ちでスローシャッターを切りたい・しかもお値打ちに・・・」との趣旨。 土曜日にはそれを試すべく六厩へ行って、苦労に苦労を重ねた末に、ようやく1匹のヤマメを釣りました。 そこでまず、50cm四方の浅い生簀を作ってヤマメを放ちます。そしてカメラを防水パックに入れて水に没する。ちょっと勇気が要ります。 カメラのモニターは水面上にあるものの、太陽光が当たってなんとも見づらい。とりあえず数枚撮った中の1枚が右の写真です。 えー、ピントが悪いのはさておいて、全体にフレアーがかかったような写真になってしまってて、まさしくビニール越しの写真。う〜ん、ちょっとこれでは使用に耐えませんね。 スローシャッターについては現場では試しませんでしたが、これは室内テストで結果は明らか。クールピクスS50の「手ぶれ補正機能」をONにしてもOFFにしても、ほとんどその違いはありませんでした。 こういうのを「安物買いの銭失い」と言うのでしょう。 唯一の救いは、このカメラには3秒セルフタイマーがあって、それを使えば2絞り程度の手ぶれ軽減効果が見られたことです。 もしこれからコンデジで水中写真をやりたい方は、迷わずオリンパス・ミューSWやらペンタックス・オプティオWPやらの防水機能付きのを買いましょう。私の買ったタイプの防水パック(WP700)は、写真程度の実力しかありません。 もし手持ちでスローシャッターをやりたい方は、コンデジではなく、デジイチの手ぶれ補正機能付きのを買いましょう。これなら3〜4絞り分のスローシャッターが切れます。 26日には、局長さんと坪さんとで田茂谷へ行ってきました。 お二方ともこの谷は不案内との事なので、私がご案内したのですが、まあ、この渇水のカンカン照りの中では、私のお気に入り区間では日当たりが良すぎるのできっと釣れないだろうから、その手前の、やや日陰部分の多い区間をやりました。9時半くらいから釣り始めて、2時間釣って、えー、3人ともボウズ。 しかし昼食は豪華です。 まず、南部鉄の「ごはん鍋」でごはんを炊きはじめます。これは失敗する気がしないほどに、簡単に美味しいご飯が炊けます。 その間に、マグロとイカとホタテをタレに付け込んでおきます。 ビールを飲みながら、待つこと30分。そして豪華な海鮮丼の出来上がりです。う〜ん、非常に美味。次回は、大葉と刻み海苔をチラシてくれるそうです。 次に、カシミール風インドカレー(業務用)もいただく。スパイシーでコクがあり、とても美味しかったです。 2時を過ぎたところで、お二方は都合あってご帰宅。お別れの際に私は「へへへ、本当はここからが釣れるんですよ・・・」と、言ってお別れしました。釣り人という者は、そんな卑劣な人間なのであります。 そして第一投目に20cmくらいのイワナが出た、が、乗りませんでした。「へへへ、やっぱりここからが釣れるのだ・・・」と思ったものの、しかしやっぱりその後はさっぱり釣れなくって、あまりの日当たりの良さに途中ではくらんしそうになって暫らく休憩して時間潰して、そしてまた釣り上ったけれど釣れなくって、ひっちゃくに1匹釣れたけれどやっぱりその後は釣れなくって、まあ、ようするに、私のお気に入り区間でも釣れなかった訳です。 納竿は4時半で終了でした。 |